ワックスとUVコーティングの違いを、色々な角度から書いていきたいと思います。
どちらも一長一短で、施工方法・メンテナンス方法・安全性など違いは、ぱっと挙げただけでもたくさんあります。
今後の床メンテナンスでお悩みの方や、これから住宅を購入される方で床のコーティングをお考えの方などの参考になるように、ワックスとUVコーティングの違いを紹介していきます。
このページでは
- 手軽さ・個人での作業・施工
- メンテナンス
- 耐久性
- 光沢のキレイさ
- 安全性
- コストパフォーマンス
において、ワックスとUVコーティングの違いを書いています。
手軽さ・個人での作業・施工
ワックスの場合
ワックスは手軽に手に入り、UVコーティングと比べて個人でかけやすいです。
ワックスは、ワックスモップというモップで塗って伸ばしていきます。しかも水性ワックスを使うとモップは、洗えば何度も使えます。
油性ワックスの場合でも、クイックルワイパーの様に使い捨ての付け替えタイプのモップがありますので、どちらも個人での作業も楽にしやすいと言えます。
しかし、それなりに慣れていかないと塗りムラになる事が多く見られます。ある程度の慣れも必要になってくるということですね。
やっていれば直ぐに慣れてくると思うので、個人での難易度は低いと思います。
UVコーティングの場合
UVコーティングの個人での施工は、はっきり言ってかなり難しい、というか不可能に近いと言えるでしょう。
まずワックスと違ってUV樹脂と言われる塗料が手軽には手に入りません。
更に個人施工を考えた時の一番のネックは、UV照射機と言う光をあてる機械です。このUV照射機は、非常に高価なもので個人で持つには、難しいからです。
UV樹脂・UV照射機が手に入った場合でも、UVコーティングは特殊技術ですので、ワックス施工のようにはいかないでしょう。
手軽さや個人での施工では、ワックスに完敗ですね。なのでUVコーティングが少々値が張る理由がおわかりだと思います。
メンテナンス
ワックスの場合
ワックスにおけるメンテナンスは、古いワックスを剥離剤を使って剥がし、その上に新しいワックスを再度塗る。これが理想です。
しかし剥離作業は大変で面倒なので、古いワックスの上にそのまままたワックスを塗ってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
剥離作業をしなかったり、手を抜いてしまった上から再度ワックスをかけてしまうと、汚れが入り込み汚れを溜め込んだワックスの層を繰り返し作ってしまいます。
こうして汚れを溜め込んだワックスの層をどんどん作っていくと衛生的にも悪く、なによりキレイな仕上がりにはなりません。
ですので半年に一回程度でも、しっかり剥離作業をしてからのワックスがけをおすすめします。こうする事でキレイな床が保てて、ワックスにおけるメンテナンスといえます。
UVコーティングの場合
UVコーティングは汚れが入り込む事が無いので、日常的な掃除で十分キレイさを保てます。
ですのでワックスのような定期的な剥離作業。そして再度ワックスを塗ると言う作業が無くなります!!
UVコーティングは日常生活で皆さんがやられているように、掃除機をかけ拭き掃除をする程度で、ワックスのように黒ずんでくることは無いのです。
万が一何らかの形で傷付けてしまっても、UVコーティングへの傷程度なら部分補修で直せます。
耐久性
ワックスの場合
ワックスは日常生活における歩行などによる傷に非常に弱いです。
薬品はもちろん洗剤や水分などにも弱いです。洗剤をこぼしてしまうとワックスが剥がれたりしてしまいます。
ワックスの持ちは早くて2~3か月、強いもので半年~1年と言われています。
しかし強いや耐久1年とか謳っているワックスは、メンテナンスなど取り扱いが大変になってくるので、お気を付け下さい。
UVコーティングの場合
UVコーティングのどの業者も丈夫と謳っているように、傷には非常に強いです。
薬品や洗剤といった物にも非常に強いです。日常生活で何かをこぼしてしまって剥がれたり侵したりすることは、ありません。
UVコーティングは多くの業者が20年保証を付けていることからも耐久性に優れていることは、おわかりですね!
光沢のキレイさ
ワックスの場合
ワックスは耐久性の指摘が多いと思いますが、塗りたての光沢は、とてもキレイです。蛍光灯などの光も反射して眩しいですね。
施工も手軽に出来て安価にキレイな光沢を手に入れる事が出来ます。
しかし傷に弱い面からも言える様に、直ぐに多くの傷が入り光沢はくすんでしまいます。
ですが適切な塗り替えをおこなえば、またキレイな光沢は取り戻せます。この繰り返しの手間は、否めないところですね。
UVコーティングの場合
UVコーティングの光沢は、更にキレイな光沢です!
フロアコーティングの中でもUVコーティングの光沢はトップクラスです。
わざと光沢を無くすツヤ消しタイプもあり、これはツヤを消しているので光沢は上がりませんが、グロスタイプと言われる光沢を上げるタイプでは鏡面に近づき照明器具などが映り込むほどです。
しかもこの光沢は使用状況にもよりますが、短くても数年は保たれます。
安全性
ワックスの場合
ワックスには、化学物質を含む物もあり、建材やクロスなどの接着材のように「シックハウス症候群」の原因にもなると言われています。
シックハウス症候群とは、建材や接着剤それに家具などからでる化学物質が原因で起きると言われている、目のかゆみや鼻詰まりそれに頭痛や目まいなどの症状の事を言います。
小さなお子さんやペットなどは、床に近い所で生活されているので、そのようなご家庭では、よくお調べになって安全性に優れたワックスのご使用をおすすめします。
UVコーティングの場合
UVコーティングは、安全性にも非常に優れています!!
一度は耳にした事があると思いますが「ホルムアルデヒド」という人体に害のある化学物質をご存知でしょうか?
建材などには、この「ホルムアルデヒド」の放散量で等級表記されています。
「ホルムアルデヒド」は、建築基準法の改正に伴って、H15年7月1より使用規制が実施されているほどで、今では合板や集成、単板積層材等、ホルムアルデヒド放散量の表示を義務化されているものもあるくらいなのです。
ホルムアルデヒド放散量は、F☆☆☆☆~F☆の等級で表示されていて、UVコーティングは、一番上の等級を取得しています。
なので建築基準法による使用面積の制限もなく安全に使われています。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスは、短期的に見るとワックスの圧勝です。
しかし長期的に見た場合、UVコーティングには20年保証を付けている業者がほとんどです。
ワックスを年2回剥離込みで業者に頼んだ場合、3年程でUVコーティングの1回の価格を超えてしまうと言われています。
自分でワックスがけをされているお宅はこうまでとは言えませんが、20年保証が付いてくることを考えると最低でも20年は、もう剥離作業とワックスがけから解放されるという事ですね。
まとめ
ここまでいろいろな面からワックスとUVコーティングの違いについて書いてみましたが、おわかり頂けたでしょうか?
冒頭に書いたように、ワックスとUVコーティングと言っても一長一短あると思うので、使う場所や使用頻度などからコストも考えて使い分けていくのがいいと思います。
リビングやキッチン、廊下または寝室などの、フローリングの部屋などは圧倒的にUVコーティングが向いていると思います。
ですが普段出入りをほとんどしないけど、光沢を出してキレイにしておきたい場所などは、ワックスが向いていると言えるかもしれません。
これはあまり無い事かもしれませんが、安価な床材を使用していて「ダメになったら張り替えればいいや」という場所もワックスで十分かもしれませんね。
このように上手く使い分けていってみてはいかがでしょうか?
万が一ワックスで黒ずんでしまった床でお困りでも、私たちはキレイに剥がしてUVでコーティングしていきます!
お問い合わせの際「オンズレイのブログ」経由とお伝えいただくと施工範囲拡大等のサービスにも対応しております!
→TOPページ